しょっかくの投資ブログ

資産形成やクロス取引、 会社の福利厚生制度について、一緒に勉強しましょう!!

ideco?財形?年金保険?どれがいい?

おはようございます。
見習い投資家のしょっかくです!!

自己紹介
性別:男性
年齢:20代後半
ブログ歴:1日目
仕事:公務員、福利厚生業務担当
趣味:投資(インデックス投資、高配当投資、クロス取引がメイン)、旅行(国内外問わず)、カフェ・モーニングめぐり

記念すべき第1回は、資産形成に有効で、
僕の担当である福利厚生業務ひとつでもある、
「個人型確定拠出年金」、通称「ideco」について勉強していきます。

〜まとめ〜

idecoは自分で作る年金のこと
idecoのメリット:積立時に税金が安くなる
idecoのデメリット:辞められない、60歳までは、原則引き出せない
idecoは財形や年金保険よりも、お得(税金が安い)になるから、最初の資産形成としてはおすすめ


〜本題〜

1.idecoとは、一言でいうと「自分で作る年金」です。


2.idecoの概要について

①60歳までは自分で掛金を拠出
②自分で投資信託や定期預金として資産を運用
③60歳以降に積立て、運用してきた資産を受取り


3.idecoのメリットについて

①掛金が全額所得控除
②運用による利益が非課税
③受給時にも所得控除
とにかく、税制上のメリットが大きいです。
その他にも、差押え禁止財産であるといったメリットもあります。

これを読んでくれている読者は、
idecoを始めようかと迷ってると思いますので、
「①掛金が全額所得控除」について、具体的に説明します。

掛金とは、積み立てる金額のことで、
月に5千円から積み立てることができます。

例えば、月に1万円積み立てる場合、
年間で12万円積み立てることになり、
この12万円が、全額所得控除となります。

所得とは、税金の基準額の様なものなので、
所得が少なくなると、税金が安くなります。

住民税は多くの自治体で税率が10%なので、
12万円✕10%=1.2万円
となり、翌年の住民税が1.2万円安くなります。

同様に、所得税も安くなるのですが、
所得税は、累進課税となっているため、
年収が高い人ほど税率が高くなります。
よって、高年収の人ほど税率が安くなります。

所得税率 5%なら、0.6万円の減税
所得税率10%なら、1.2万円の減税
これ以降も、税率が高くなればなるほど、
税金が安くなります。

ちなみに、僕の年収は400万円程なので、
所得税率は5%となり、住民税と併せて15%と税率が最低ランクなので、
もっと、仕事を頑張らないとですね!!


4.idecoのデメリット

①手数料がかかる
②掛金に上限がある
③元本割れの可能性がある
④原則、60歳まで辞められない&引き出せない

「デメリットの方が多いじゃん」という声が聞こえてきますので、
ひとつずつ説明していきます。

①手数料がかかる

idecoを始めると、加入・移換時手数料として、
初回のみ2,829円の手数料がかかります。

さらに、掛金を「積み立てる毎」に、
国民年金基金連合会手数料と事務委託先金融機関手数料「以下、手数料とする。」が171円かかります。

手数料は、「積み立てる毎」なので、
毎月1万円積み立てると、
171円✕12月=2,052円かかりますが、
年に1回、まとめて12万円積み立てるなら年171円になります。

余談ですが、福利厚生業務担当者としては、
毎月以外にされると作業がめんどいので、
毎月以外なら「個人払込」にして欲しいです(笑)
個人払込:自分が指定した銀行や証券口座から掛金が引落
事業主払込:給料から天引き

また、金融機関によっては、
口座管理手数料をとるところもありますが、
SBI証券楽天証券といった、
有名なネット証券は0円です。

実際には、掛金の最低額である月5千円、年6万円を積み立てた場合、
最低税率の15%でも税金が9千円安くなるので、
1年だけで余裕で元が取れます。

②掛金に上限がある
掛金の分だけ税金が安くなるなら、
沢山積み立てて税金0円!
と思った方もいると思いますが、
残念ながらそうはいきません。
掛金には上限が決まっています。

公務員:月1.2万円(年14.4万円)
会社員:企業年金の有無等により、
月1.2万円(年14.4万円)〜月2.3万円(27.6万円)
と変化するので、担当者に要確認
自営業:月6.8万円(年81.6万円)

つまり、僕は公務員なので、
年14.4万円積み立てる事が出来て、
税率が15%なので、税金が28,800円安くなります。

③元本割れの可能性がある

idecoで積み立てる商品には、
投資信託という元本が保証されていないものがあります。
基本的には投資信託の方がおすすめなのですが、
この投資信託について説明すると、
とても長くなるので今回は割愛します。

idecoでは、元本保証の定期預金という選択も可能です。
定期預金をしながら、税金が安くなるって最高じゃないてすか?

④原則、60歳まで辞められない&引き出せない

これは、①〜③とは異なり反論が出来ない、本当のデメリットです。
掛金がどうしても払えない時には、掛金の中止も出来ますが、口座管理手数料がかかってしまいます。
死亡や障害を負うほどの病気等になると、払戻がありますが、健康の方が幸せでしょう。


5.財形と年金保険の簡単な説明

①財形

財形とは、インターネットで調べると、
勤労者財産形成制度」の略で、住宅・年金など勤労者の財産形成を促進するために設けられた、貯蓄を税制面から優遇する制度とのことです。

②財形の主なメリット
(1)自分で貯金出来ない人でも貯金出来るという給料天引制度
(2)財形年金と財形住宅の合計550万円分までの利子が非課税

(2)について、具体的には、
超低金利(ネット銀行の定期預金金利0.2%)なので、
満額の550万円でも利子は年1.1万円となり、
利子への税金は20.315%なので、
約2240円お得になります。


③財形の主なデメリット
(1)何時でも引き出せる一般財形は税制優遇はなし
(2)財形年金は、60歳までに引き出すと、過去5年分の利子に課税されます
(3)財形住宅も、住宅目的以外で引き出すと、過去5年分の利子に課税されます
(4)財形にはidecoの様な毎年の税金が安くなる制度がない


④年金保

金保険とは、保険料として積み立てて、
idecoと同様に60歳になると、一括又は有期若しくは終身で年金の様に給付される保険商品のことです。

⑤年金保険の主なメリット
生命保険料控除として、idecoと同様に税金が安くなります。

生命保険料控除は保険料の半分と旧制度なら5万円(新制度なら4万円)の少ない方となります。

例えば、公務員がidecoで積み立てることが出来る、
月1.2万円(年14.4万円)の年金保険に加入した場合、旧制度としても控除額は5万円となる。

僕の場合は、税率が15%なので、
7,500円税金が安くなります。

⑥年金保険の主なデメリット
(1)60歳までに引き出すと、元本割れの可能性がある


6.ideco、財形、年金保険の比較

税制優遇措置について、
それぞれに月1.2万円(年14.4万円)積み立てる場合、
idecoは、最低税率だと28,800円お得となるが、
手数料が初年度だと4,881円かかるので、
23,319円お得
金保険は、最低税率だとに7,500円お得
財形年金は、利子(0.2%)が非課税となり最大2240円お得

結果は、公務員や会社員の長期的な資産形成において、
財形や年金保険といった制度もありますが、
現時点では、最もお得で最初に取り組むべき制度は『ideco』となりました。


7.むすび

最後まで読んでいただきありがとうございます。
この記事で、「idecoを始めてみよう!」と、
一歩踏み出す方の背中を押せたらとても嬉しいです。

早々に、idecoの始め方、会社担当者とのやり取りについても記事にする予定なので、
そちらにも足を運んでいただけると幸甚です。